文教厚生常任委員会に分割付託されました「議案第30号 令和3年度年度北谷町一般会計予算について」審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。  審査にあたりましては、3月9日から3月15日まで、当局の説明を聴取し、慎重に審査を行いました。  審査の過程において、多くの質疑と答弁がありましたが、主な質疑、意見等についてご報告いたします。  10款5項5目文化費、町立博物館整備事業2,238万6,000円について。  特別枠を外れて財源の変更を余儀なくされた、それによる現在までの町民の不利益、国、県の補助金や一般財源も含めて額にしていくらかとの質疑に対し、町民の不利益について、数字を固めるのも後になる、出たら報告したい。一つ言えるのは、これまで予算化し、一括交付金が不採択になって、その後令和2年度の修正設計、管理運営の修正等、予算を投入しているが、その予算以上に博物館建設のコストを抑える予定。最終的には町民の皆様に、不採択になったから負担を強いたではなく、投資した金額以上の経費を節減し、町民の不利益にならないように事業を進めて行く予定との答弁。  10款5項5目文化費、町立博物館外構設計業務委託料1,300万円について。  外構工事と設計と本体工事を同時に行うのは一般的なやり方か、実施設計を一からやり直している中で外構設計は可能か、なぜ今急いで外構設計をやらないといけないのかその理由、外構工事は設計が出来てからではないかとの質疑に対し、高さ等、全体的なプラン、博物館の駐車場の配置も含め、通常実施設計と同じタイミングで外構設計に入る。順序としては通常どおりと考えている。設計は外構全体の設計、伊礼原と博物館の間の設計をどうしても一緒にやらないといけないため、タイミング的にどうしても外構設計は次年度でやりたい、そうすることで事業全体がスムーズに進む考えとの答弁。  10款5項5目文化費、民間活力導入検討業務500万円について。  民間活力の導入は、どこでどういうふうに決まったのか、Park−PFI事業がなぜ頓挫したのか、委託内容とこれまでの経緯、平成29年に北谷町立博物館管理運営計画書を作成している。その中で民間活用は十分に検討され方向性は決まったと認識しているがそれと何が違うのか、改めてやる必要性は何か、管理運営計画書の基本的な考え方や入館数や収支、町の負担額等の方針の変更もあるのか、やり直すのかとの質疑に対し、内閣府の助言を受け、一括交付金が採択にならなかった分、町単独の持ち出しが増える。削減可能か試行錯誤し、民間の力を活用しようと内閣府の助言で、令和2年11月末に民間事業者からサウンディングを行い、議会に説明した。行政財産のままの定期借地が可能ではないかとの事で検討してきたが法的には厳しいと言う事で、現在は民間に作ってもらうのではなく、町が博物館として整備をし、便益施設として、民間活力について導入できるか、博物館内に出店できるか、伊礼原遺跡も含めて可能かどうかの検討業務。前回も結構な額で委託金を掛けた。縮減する事を考え、その中で民間活用を検討して行く。管理運営計画も見直しを行っており、今後まとめて行きたいとの答弁。  最後に審査における委員会の付帯意見として次のとおり述べます。  10款1項3目教育振興費、GIGAスクール構想事業1,191万8,000円について。  12節委託料690万円が令和3年度北谷町一般会計予算書へ表示されておらず、その理由は、予算書編成作業におけるシステム取扱いの誤りによるものであり、課で予算書の事前確認をする際に、事業ごとの総額については確認していたが、事項別の詳細まで確認が出来ていなかったことが原因とのこと。今回、一般会計予算への影響はなかったが、万が一予算に影響していた場合、町長の提案責任も問われてくる。今後はこのようなことが起きないよう、歳入・歳出予算における確認作業の徹底に努めること。  10款5項5目文化費、町立博物館整備事業について。  町立博物館整備事業は、規模の縮小のため、令和2年度に実施設計のやり直しを行い、現在その形状やレイアウトの配置も分からず、民間活用を予定していた約1,000平方メートルの利活用も検討中で実施設計も出来ていない。今、その中身が見えていない状況で、町の単独費用で町立博物館外構設計業務委託料1,300万円と再び民間活力導入検討業務500万円、一括交付金で町立博物館調査研究事業1,723万5,000円の予算が独り歩きしているように思える。なぜ今の時期なのか、議会が納得いくようなコンセンサスが不十分である。今後、町民や議会へ丁寧な説明をするよう努力すること。  以上のとおりでありますが、当局におかれましては、このほか、審査の過程で各委員から出されました意見や要望等に十分に留意され、事務事業の執行に当たられますよう申し添え、本委員会に分割付託された「議案第30号 令和3年度北谷町一般会計予算」については、全会一致で、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  これで文教厚生常任委員会の報告を終わります。